2013/11/21

森村泰昌によるギャラリートーク@資生堂 フォトレポート

去る11月16日に、「森村泰昌展 ベラスケス頌:侍女たちは夜に甦る」関連企画 森村泰昌によるギャラリートークが資生堂銀座ビル 花椿ホールにて開催されました。
当日の様子をレポートいたします。
DSC05937
トーク前半は、展覧会に出品された作品の構想から、プラド美術館でのロケ、撮影に用いられた立体まで、イメージが実際にかたちになるまで制作の裏側を語っていきました。
創作の様子を手に取るように分かる写真や森村の語りに、会場からは時折驚きや感嘆の声が響き渡りました。
DSC05884
作品のイメージ画
DSC05893
プラド美術館でのロケの様子
DSC05914
フェリペ4世用の立体

中盤には、ヘアメイクを担当された計良宏文氏にもご登壇いただき、撮影現場の感想などコメントをいただきました。
DSC05935
「この作品に関わったことで、未知の体験をさせていただいた。」と計良氏。
その後、YouTubeにて配信されているメイキングムービーのロングバージョンを上映しました。

後半は、森村がベラスケスの《ラス・メニ―ナス》と「どのように戯れるか」を考え、どうやって自身の作品へと着地していったのかを、ベラスケスの作品、絵画に描かれたマドリード王室の人々を取り上げながらトークを展開していきました。
DSC05957
「画中に、過去、現在、未来の3つの開口部を見つけ出した」という森村。この開口部から出入りする森村本人が作品中に登場します。
展覧会をご覧になられた方々にとっても、もう一度細部まで鑑賞したくなる奥深いトークは、2時間半に渡る充実した時間となりました。