月別アーカイブ: 2011年12月

2011/12/29

単行本「いつもそばに本が」

  2012年 1月5日    ワイズ出版         (執筆) 

朝日新聞読書一面(1999-2004年)に掲載された、73人の本に関するエッセイと写真を
集めた単行本(再録)。
森村のエッセイは2002年6月9、16、23日に掲載されたもの、p266-271。


著作「『美しい』ってなんだろう?」が復刊されました。

                           (執筆)

2007年に理論社から出版された、森村泰昌の著作「『美しい』ってなんだろう? 美術のすすめ」が
イースト・プレスから復刊されました、定価1470円。復刊スタート記念の小冊子に森村の「きみたち
は生き延びなさい」というエッセイが掲載されています、p18-20。


クロワッサン・プレミアム

   2012年 2月号       (執筆・連載)

 美術の見方、美術の話
『ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト -写真、絵画、グラフィック・アート-』展
  1960年代アメリカの溌剌とした精神を反映した美術家。      p142-143。


ちくま : 新連載

 2012年 1月号   第490号  筑摩書房  (執筆・連載)

 [美術、応答せよ!] :「美にとっての政治とは何ですか?」    小林康夫(大学教授) p22-25。

森村が美術についての質問にお答えします。第1回は、小林康夫さんからの質問に答えます。

 


2011/12/26

12月12日〜18日(マドリード日記)

12月12日
個展のため、マドリードへ。関空からお昼過ぎのフライトで、パリ経由マドリード。パリで一色事務所の大舘さんと合流。ホテルについたのは午後10時。12月のマドリードは思いのほか暖かかった。

12月13日
マドリードの朝はなかなか明けない。8時半をすぎてやっと空が明るくなる。
午前9時に朝食。午後12時前、ギャラリー・ホアナ・アイズプリに行く。作品はすでに開梱され、立てかけてあった。
01マドリード
* 1/写真は展示中のギャラリー内。

スペインでは午後1時から4時までが昼休みとなる。展示作業をしていた人々も、2時くらいになると、だんだんもう帰りたそうな顔になる。
2時を大きく回ってから、昼食に行く。ホアナとその娘さんのコンチャ、そして大舘さんと私の4人。イベリコハムのはいったサラダにイチジクのソースがかかったものと、マグロのステーキを注文する。サラダだけでも十分な量。マグロは巨大。
02マドリード
* 2/写真は、イベリコハム入り、イチジクのソースがけの大きなお皿のサラダ

明日14日の夜に、映画館/サークロ・デ・ベラ・アルテを借りて、私のビデオ作品の上映と講演会が企画されている。その下見が今日の6時からということなので、合間を使って、カイシャという銀行が母体となる美術館のドラクロア展を観に行く。
午後6時、映画館に下見に行く。素敵な劇場だった。
03マドリード
* 3/写真は、上映会&レクチャーが予定されている映画館の概観

下見のあと、古いビルをアートセンターにしたスペース/カサ・エンセンディーダで開催中のロシアアバンガルド展などを観て、ホテルに戻る。時差のため、睡魔に襲われる。
今回は、パソコンを持参した。はじめて海外から自分のパソコンでの通信をする。
今、シンガポールでは、来年早々から予定されている個展の設営が行われている。ウーファーの岸本さんが、ビデオ映像の展示にシンガポールに行ってくれているのだが、メールによると、「難行している」とのこと。

12月14日
お昼にクロワッサンプレミアムの齊藤さん、写真家の馬場さん、マドリードに住むコーディネーターの小林さんらとホテルロビーで打ち合わせ。プレミアム誌での「マドリードでの美術の旅」特集。

夜8時から、サークロ・デ・ベラ・アルテにて上映会とレクチャー。作者の解説をはさみながらビデオ作品を上映するというアイデア自体は悪くないと思う。なんとかやりおおせたが、改善の余地は多い。終了後、ホアナ、コンチャ、コンチャの旦那パブロ、そしてコレクターやマドリードに住む美術家らと食事。12時を大きく越えてホテルに戻る。

パソコン通信がイマイチうまく行かない。やればやるほどストレスとなる。

12月15日
プレミアム誌取材も兼ねてエスタド・プロにて昼食。エルジブ系をカジュアルに食べさせてくれる店。
04マドリード
*4/エスタド・プロでの食事

夜、ホアナ・アイズプリでの個展、オープニングパーティ。最後にホアナファミリーとの記念撮影で盛り上がる。
大使館の山口さんと会う。レオナルド・フジタの話で盛り上がる。フジタはスペインを訪れ、展覧会も開催しているとのこと。
05マドリード
* 5/記念撮影のためのカメラをセットするお洒落でひょうきんなパブロ

12月16日
次第にマドリードも寒くなってくる。
午前に取材2件。その後、プレミアム誌取材を兼ねて、サン・フェルナンド王立アカデミー、マーティングリードなどを見学して後、ゴヤの天上画があるサン・アイントニオ・フロリダ教会に行く。
06マドリード
*6/フロリダ教会にて

遅い午後をレストラン、ペドロ・ラルンベにて。美味。
07マドリード
* 7/写真はレストランの一皿より

一件、写真撮影の取材を終えて、午後8時、プラド美術館の裏口へ。閉館後のプラドでの作品鑑賞と、プレミアム誌のための写真撮影。この通常ではありえない平日の特別許可をホアナがとってくれたのだが、この日本の雑誌取材をモリムラがやっているところを、スペインのTVが取材するということになり、結局大勢のクルーが一緒にプラド内を回ることに。
08マドリード
* 8/写真はプラド美術館で

12月17日
レイナソフィア美術館、パラシオ・デ・クリスタル、マドリード郊外のCA2Mという小型の美術館などを回る。
昼は、アンダルシア料理、夜はガステルペにてバスク料理。すべて美味で堪能。夜のバスク料理店では、厨房内も見学させてもらった。
今日から人々はクリスマス休暇となる。夜の繁華街は、もうお祭り騒ぎ。日本の正月を思わせる。
09マドリード
*9/写真は、ガスペルテの厨房にて

12月18日
早朝4時過ぎ起床。チェックアウトをすませ空港へ。
マドリードからパリに着くと、シャルルドゴールはストだった。
クリスマス休暇の大勢の客が空港に来ているので、とんでもない混雑に。
結局、通関を済ませるのに3時間以上もかかった。
機内では爆睡。
結局、行き帰りの機内でやろうとしていた原稿四本はほとんど進まなかった。
10マドリード
*10/写真は、マドリードからパリへの上空で撮影した朝日


2011/12/25

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2011/12/23

日本経済新聞・夕刊

  2011年 12月22日

 回顧2011 芸術 : 最も見応えのあった展覧会 森村泰昌「なにものかへのレクイエム」展  兵庫県立美術館