2011/01/03

2011年元旦

11月、12月と忙しく、「ときおり日記」が「ひさしぶり日記」となって、すでに年は変わって、2011年。
昨年の暮れ、大阪梅田の阪神デパート地下一階に、行列ができていた。ガトーフェスタ ハラダのラスクを買い求める人々だった。ガトーフェスタ ハラダの本店は群馬にある。大阪では阪神デパートしか売っていない。その行列は、なんと80分待ちだった。
同じ年の瀬に、私の家から徒歩で15分ばかりにところにある菓子屋で、ガトーフェスタ ハラダのラスクを買った。昔ながらの菓子屋で、ガラスケースにパンがあったり、棚にスナック菓子やグリコの製品などが置いてある。この店に、そういう他の商品に混じって、ハラダのラスクが置いてあった。類似品ではない。だが値段も阪神デパートより安かった。初老の女性が出て来て対応してくれる、懐かしい雰囲気の個人商店。お客は誰もいなかった。
80分待つのなら、梅田からこの店に来て、再び梅田に戻れる時間である。
誰も知らないガトーハラダの売っている店。こういう情報を、こういうふうに公表していいものかどうか迷ったが、面白い発見なので、元旦の日記とした。でももしかしたら、こういう情報はネットですでに出回っているのかもしれない。あるいは、大騒ぎしているのは大阪だけで、全国的にはあまり盛り上がらない話題なのかもしれない。


2010/11/03

11月1日

東京へ行く。
午後イチで汐留の共同通信で打ち合わせ。
続けて青山の岡本太郎記念館で平野暁臣さんと会う。
共同通信からの依頼で、来年生誕100年を迎える岡本太郎をテーマに、私が新年特集号のビジュアルを担当する。私はタロウ作「傷ましき腕」をテーマに作品を作ることにした。この件で平野さんとお会いしたのだった。
101101汐留
*写真は共同通信社からのながめ。何本もの鉄道が走る様が一望でき、鉄道マニアには応えられないだろうなあと話が盛り上がる。

青山から横浜へ。バンカートで溝端さんと打ち合わせ。大野慶人さんも同席してくださった。12月の大野一雄フェスティバルの中で、「ラ・アルヘンチーナ」を何人かでリコンストラクションするという催しがあり、私も参加することになった。その打ち合わせと下見である。
101101横浜
*写真はバンカートからの横浜の夕景


10月31日

京都市立芸術大学での学園祭で、「徹底討論 静聴せよ! 成長せよ!」を開催する。
第一部では、大学で教鞭をとる石原友明、金氏徹平氏と私とのトーク。第二部では、私と学生達、そして井上明彦教授のまじえたトーク。第三部では、現代美術二等兵をゲストに招き、3名の学生作品発表と批評。最後に現代美術一等兵と名乗る学生のパフォーマンスと映像で締めくくる。午後1時から6時まで、みっちり5時間。この模様はustreamで実況中継。
101031
*写真は、学生食堂に設置されたトーク会場。


2010/10/30

10月27〜28日

大阪天王寺ミオが主催するミオ写真奨励賞というコンペの審査員をする。私は今回で3年目。他には写真家の今森光彦さん、大阪の国立国際美術館の島敦彦さんが審査員。送られて来た大量の作品から、組写真約30作を選ぶのはなかなかたいへんだ。他の数百点がすべて選外になるのは厳しすぎる。一日目は朝から夜まで終日かかる。
28日朝、台湾からのゲストが私の仕事場を訪問。それを終え、すぐにミオへ。二日目は早く終わる。
いろいろなことが続いて頭がぼーっとしている。
101028ミオ審査
*写真はミオ審査会場。


2010/10/26

10月20〜24日(広島)

10月20日
広島入り。広島市現代美術館での個展「なにものかへのレクイエム」の展示が始まる。実際には建て込みはもう始まっていて、20日からいよいよ作品展示となる。意外と順調に作業は進む。

10月21日
朝8時半から原爆資料館見学。そのあと美術館に直行。
展示の指示をしながら、23日に披露するピアノ演奏の練習をする。
夜は、美術館の神谷さん、角さん、それにビデオ映像の展示のため19日から広島入りしてくれている岸本さんらと「とと屋」にて夕食。穴子の刺身、白焼き、蒸したウチワエビ、ミズイカ刺身、ノドグロ、穴子飯など、海の幸を堪能。
穴子さしみ21日
*写真は、まるでフグのテッサのような、穴子の刺身

10月22日
展示は順調に進む。
23日レクチャーとピアノ演奏のリハを行う。
会期中に開催する、バスツアーの内容についてなかなか決まらず、結局この日は夜の11時近くまで美術館にとどまる。しかし私が出た時も、学芸課には大勢の若いスタッフが残っていた。
野外に展示22日
*展示風景。今回は野外にも展示!!

10月23日
朝から、本日のレクチャーやその後のパーティのスピーチの準備、またそのパーティの席上でゲストに手渡すプレゼントのパッケージングなどで、ホテルの部屋に缶詰状態。昼抜きでやり、ギリギリで美術館に到着。
あまりにたくさんの人が来ていたので、会場を巡りながらのレクチャーには一苦労。そのあと、映像作品「海の幸」にあわせてピアノを弾く。まずまずよかった、ような気がする。
大幅に時間が延びたため、すぐにオープニングセレモニーが美術館ロビーで始まった。
セレモニー終了後、貸し切りバスで移動、フランス料理店ル・ジャルダン・グルマンでパーティ。台湾からの4人のゲストを交えた、楽しい夕食会となった。
デザートの前に、台湾からのゲスト、チェンさん夫妻に私からのプレゼント贈呈などを終え終了。
表の垂れ幕23日
*美術館エントランスの垂れ幕

10月24日
大阪に戻る。節々が痛い。きっと慣れないピアノ演奏で、いつもは使わない筋肉を使っていたのだろう‥‥。


2010/09/23

9月20日

朝10時から夜8時前まで、大阪心斎橋についての取材を行う。
木ノ下智恵子さんからの依頼で、大阪本「大阪観光/美術家編」(仮)に参加、
その取材である。橋爪節也氏にも参加していただき、総勢8名であちこち巡る。
三木楽、てんぐ(和装履物)、小大丸ビルの社長さん達からもいろいろな話が聞けた。取材の最後に中尾書店の4階で橋爪節也氏と対談。最後はかなりフラフラ状態で解散。
P1060440
*写真は、取材時に通った「写真のツバメヤ外観」


2010/09/19

9月17日

朝から兵庫県立美術館に行く。
「なにものかへのレクイエム」の兵庫展に先駆けて、常設展示室での特別展「その他のちから/森村泰昌の小宇宙」という個展を11月から開催する。その出品作をまとめて、カタログを兼ねた書籍を造る。印刷物のための作品撮影と、本に載せるためのインタビューを、朝の10時から始め、夕方6時前まで行う。
私がかつて制作した、小品、カレンダー、招き猫、ポートフォリオ、「書」など、主要作品と呼ばれるもの以外の「その他」と分類される作品の数々を某コレクターが蒐集、これが現在兵庫県立美術館にある。ひさしぶりに観るそれらの「その他」と分類される作品は、自分で言うのもナンだが、かなり上質の作品だった。まさに展覧会タイトルどおり、「その他のちから」が現れたコレクションである。ちょっと、いや相当に嬉しくなる。いい展覧会になると思う。そしていい本ができると思う。
sonota 1
*写真は、作品写真撮影のためにセッティングされた作品のひとつ