2011/07/20

7月9日~19日

7月9日
クロワッサンプレミアムの取材旅行で、香川のこんぴらさんに伊藤若冲と高橋由一を観に行く。続いて、鳴門の大塚国際美術館に行く。プレミアム副編集長の齊藤さん、カメラの馬場さん、ライターの藤原さんとの四人旅である。

7月10日
引き続き取材旅行。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、井原市の平櫛田中記念館などを探訪。もの凄い暑さだった。

7月13日
再びクロワッサンプレミアムの旅に出る。まずは青森に飛び、青森県立美術館へ。目的は棟方志功だったが、巨大なシャガールに驚く。シャガールは絵がうまい、とあらためて感服。そのあと、棟方志功記念館と浅虫温泉の椿館に行き、棟方志功作品を鑑賞。逗留は、岡本太郎の巨大な暖炉がある奥入瀬渓流ホテルで。

7月14
八戸から盛岡の岩手県立美術館に移動。福田パンによって後、岩手の花巻に行く。宮澤賢治記念館、イギリス海岸、花巻農業高校敷地内の賢治の住家の復元などを観る。

7月15日
花巻の毘沙門天を拝観したあと、萬鉄五郎記念美術館を訪れる。午後2時のフライトで花巻を発つ。

7月16日
21日からの岩手でのロケ(ビデオ映像作品)のための衣装打ち合わせ。舟越保武のダミアン神父像をテーマにする。マスクや作った手なども使うので、そういう重要な小物のための打ち合せもやる。

7月17日
松本竣介の「立てる像」に基づく作品をやり始める。このために撮ったいろいろな写真のモノクロコピーをコラージュして、その上からパステルで色をつける。ちょっと松本竣介風になる

7月18日
萬鉄五郎の自画像をテーマに作品を作るので、その服の打ち合わせや実験を行う。思いのほか時間がかかった。異常に蒸し暑い一日で、かなり疲れる。時間を見つけては仕上げたクロワッサンプレミアムの旅エッセー、完成させメールで送る。21日からのロケ作品のためのシナリオ、絵コンテ、それに作中で私が行う朗読のための文章の作成などもやる。たくさんのやることがある。

7月19日
21日からの準備に明け暮れるうちに夕方となる。


2011/07/09

7月2日~7日

7月2日
京都大学で開催の表象文化学会で、小林康夫教授との対談を行う。「感受性は『私』が傷つく事によって培われる」という教授の発言が強く印象に残った。

7月4日
撮影。松本竣介の「立てる像」をテーマに。
しかしうまく行かない。午前10時からはじめて、夜の11時過ぎまでかかる。

7月5日
日本橋の高島屋Xギャラリーでの個展準備のため東京に行く。
順調に進み、とてもいい感じの展示ができる。

7月6日
午前中に鎌倉の神奈川県立近代美術館に行く。「立てる像」を鑑賞する。
とんぼ返りで午後1時、高島屋へ。北野恒富のお孫さんである北野悦子さんや、竹内栖鳳のお孫さんである伊藤さんにお会いする。その後、客足が途切れず、結局昼食抜きとなる。6時半、高島屋を出て、東京駅から大阪に戻る。

7月7日
岩手での個展について考える。なにか私の中で足踏みするものがある。なぜ私はこの展覧会をやるのだろう。「立てる像」をテーマにした作品を制作中だが、はたして今の方針で突き進んでいっていいのだろうか。私はいったいどこに「立つ」べきなのか。しかし時間はない。いろいろな準備が急がれる。特に7月21日から始まる岩手ロケによるビデオ作品の準備をすべきなのだが、体も頭も動かない。


2011/03/03

2月19日〜28日

2月19日
松岡正剛さんの関係するビデオ収録のため東京に行く。
松岡事務所で、私がひとりでセイゴウさんの大仕事「千夜千冊」について語る手筈が、結果的に、セイゴウさんとの対談にまで発展してしまう。
その後、銀座のBLDギャラリーで、「肖像 経済、その他」展の打ち合わせ。
ヤノベケンジさんに久しぶりに会う。今、同ギャラリーで個展中の中平卓馬さんにも会う。

2月22日〜24日
「カラヴァッジョ/メデュウサ」のためのヘビの作り物(ワニトラ/田中さんの力作)と背景の彩色を行う。ひさしぶりに絵を描く感覚は楽しい。
11年2月22~24日
*写真は、カラヴァッジョ原画と、彩色中のヘビ頭と背景

2月25日
東京に行き、昼食を取りながら、佐谷周吾さん、中澤章生さんと、「肖像 経済」展の打ち合わせを行う。
その後、日本橋高島屋で、別件の打ち合わせ。高島屋創業180年を記念して、記念作品を私が制作することになり、その打ち合わせである。私は北野恒富の描いた女性像をテーマにしたいと考えている。
高島屋を出て、シュウゴアーツへ。トップアート/泉沢さんと、「カラヴァッジョ/メデュウサ」の額装の打ち合わせ。その後、東京大学の小林康夫教授と学生さん達とギャラリーで懇談。
夕方、一路新宿の京王プラザホテルでの細江英公さんの文化功労者顕彰のお祝いパーティに列席。夜遅く、大阪に戻る。

2月26日
兵庫県立美術館で、やなぎみわさんとのトーク。トークの後も、やなぎさんと長時間話をする。なにか肝心の重要な話はまだしていないように思える。それは今後のことだろう。

2月27日
カラヴァッジョ/メデュウサの本番撮影を午前から、夜遅くまで実施。
11年2月27日
*写真は、試行錯誤のポラロイド。

2月28日
日曜美術館のレンブラント特集に出演依頼があり、その打ち合わせをする。
1994年に「レンブラントの部屋」展を原美術館で開催したのだが、あれからだいぶん年月が経ち、私のレンブラント論もだいぶん変わってきた。そのあたりもテレビで話せたらいいなと思う。


2011/02/16

1月29日〜2月15日

1月29日、大阪梅田にあるNHK文化センターのスズケン講座にて講演。新しく建った梅田阪急ビルオフィスタワーの17階にある。15階で一回エレベータを乗り換えるのだが、15階までのエレベータが巨大である。一瞬、エレベータ内に入っても、まだそこはエレベータの前室であるかと錯覚したほどだった。

2月3日、午前に日経新聞の中野稔さんによるインタヴュー。午後からふくやま美術館に巡回する「モリエンナーレ/まねぶ美術史」の打ち合わせ。いずれも大阪の仕事場で。

2月4日、NHKのBSではじまる新番組「美の響宴」の打ち合わせ。テーマはフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」。

2月5日、午前中に、大阪天王寺で「ミオ写真奨励賞」の受賞作を選定。午後から授賞式と審査員によるトーク。夕方からは入選者や審査員らが集まりパーティ。

2月6日、新作カラヴァッジョの「メデューサ」の実験。紙幣を使った作品のための撮影などを行う。紙幣作品では、三億円犯人とガンジーとしての「私」を撮影。
DSC_7421s
* 写真は、「メデューサ」の実験写真。本番撮影は2月27日に実施予定。

2月7日、篠山紀信さんから電話あり。例のNHKのBSの新番組「美の響宴」で、篠山さん、フェルメールの絵のような写真を実際に撮りながら、フェルメールを語るのだと言う。難しそうだが、観てみたい。篠山さんはどんなふうにフェルメールを料理するのだろう。

2月9日、「大阪観光」本の打ち合わせを、北浜のUMAデザインで。何人かでページを担当している、美術家による大阪案内本であるが、私のページだけが遅れている。なんとか挽回。

2月15日、お昼前から兵庫県立美術館へ。お昼を、館長の蓑豊さんと建築家の安藤忠雄さんといっしょにとる。偶然、美術館を訪ねて来られた姜尚中さんと再会。日曜美術館収録以来である。
午後から、朝日新聞の森本俊司さんによるインタヴュー。親鸞と悪について、である。難しいお題であった。
夕方から、美術館でNHKのラジオ深夜便の収録。西橋アナウンサーとは、十数年ぶり。あいかわらず、ソフトないい声だった。


2011/01/27

1月14日〜25日

14日から、兵庫県立美術館での「なにものかへのレクイエム」展の展示が始まる。順調に進み、17日に完了。1月17日は
神戸で1995年に地震が起きた日。美術館の横に防災センターがあり、多くの人々が近辺に集まっていた。

18日朝にオープングセレモニー。いよいよレクイエム展最後の巡回地での展覧会が始まった。

23日、兵庫県立美術館にてレクチャーを行う。サイン会も行う。その後、別件で夜遅くまで打ち合わせ。ふらふらで帰宅する。

25日、東京プリンスホテルで、毎日芸術賞の授賞式。山積する仕事をうっちゃって出席。いい授賞式とパーティだった。多くの人々に感謝。
日帰りで夜遅く帰阪。
受賞者側から式場の光景を撮る。
カメラの砲列。見られる側からの見返すカメラアイ。

110125授賞式
「受賞者側からみた撮影風景/2011年1月25日 東京プリンスホテルにて」


2011/01/15

2011年1月11日

京都の中信美術館(母体は京都中央信用金庫)で、「梅原猛と10人のアーティスト」展が開催される。9時半からテープカット。梅原先生はじめ、全員出席する。2011年より京都市立芸術大学の学長に就任する建畠氏も列席。「こうしていると、だんだん京都人になって来る気がする」とは建畠新学長の弁。
テープカットの後、広く開放的な談話室にて歓談。梅原夫妻と出品者達とで、「雲月」にて昼食。その席で、来年はみんなで「梅原猛をテーマにした作品を」という提案も出る。「遊びの精神が大事だ」というのが梅原流の芸術学の中の重要な要素としてあるようだ。「死に物狂い」と「遊び」。これは紙一重なのであろう。
110111_中信美術館
*写真は、中信美術館でのモリムラ作品の展示風景。立体作品は松井利夫氏の作品。


2011/01/11

2011年 1月9日

制作チームが集合し、今年最初の打ち合わせを行う。テーマは、カラヴァッジョの「メデューサ」である。
頭が蛇になっている。この蛇をどうやって制作するかで、議論が長引く。背景が凹面状態になっているとの
指摘があり、これも採用。
また絵の持つ飛び出し感は、ステレオ写真で見せるべきかというアイデアも出る。私自身は、これは鏡に
映ったカラヴァッジョの自画像ではないかという感じがしている。ならば、この絵は鏡像ということになる。
この絵の中の顔の持つ歪み感は、像が左右反転した結果だととらえれば、納得が行く。
いろいろな考えが出てきたので、これらをまとめて作品化するつもりである。

カラヴァッジョ025