2009/08/19

2009年8月16日

09081402大阪市内某所にて、「硫黄島」をテーマとした映像作品の場アタリ、カメラテスト、演技稽古などを行う。総勢10名。やろうとしているのは、「映画」ではない。ならばなんだろう。「動く写真」だろうか。「映像詩」だろうか。「パフォーマンスの映像化」だろうか。いずれでもないと思う。ならばなんだろう。まだわからない。
なぜ「硫黄島」なんだろうか。20世紀のおへそとして硫黄島のスリバチ山があるということかもしれない。20世紀の100年を人体にたとえると、1945年は真ん中あたり。そのデベソ。
戦場で山の頂上に旗を立てる。自分の旗はこういうものですと、掲げてみせる。そういう行為のシンボルとして「硫黄島」の有名なショットはあるのかもしれない。硫黄島ではアメリカ海兵隊の兵士達はとうぜんのことながら星条旗を山の頂上に立てた。
では21世紀を生きる「私」にとって、戦場とは何で、その戦場の頂上に掲げる旗とは何なのか。「あなた」にとって、戦場とは何で、その戦場の頂上に掲げる旗は何なのか。その問いかけが今回のテーマ。一般論ではない。政治活動でもない。政治学でもない。戦争論でもない。憲法九条の是非が問題なのでもない。天皇制の是非が問題なのでもない。すべては、「私」個人への問いかけである。そしてこの「私」的な問いが、芸術表現として世に示されたとき、「私」の問題が、「あなた」の問題につながっていてほしい。
*写真は8月14日に天王寺駅界隈で夕景撮影。毎年お盆に四天王寺の万燈会に出かけるのだが、その道すがら‥‥‥。


2009/08/15

2009年8月14日

090814ピカソになる作品の準備をやっと始める。やっと手がつけられたという感じで、ずいぶんと遅れていて焦っているが、焦るとよけいにうまくいかない。
*写真は、制作中の机の上。


2009年8月13日

090813昨晩、一昨晩と続けて、午前2時に突然目が開き眠れなくなる。午前4時にベッドを出てパソコン前に。頭の中が熱く冷たい。ゴッホのことをよく「炎の人」と言うが、ゴッホの絵はかならずしも熱くはない。あれもまた熱くて冷たい「氷の炎」ではなかったか。
*写真は、真夏のゴッホ?


2009年8月11日

090811午前10時から午後4時過ぎまで仕事場で会議。「レクイエム展」で発表する「硫黄島」をテーマとした映像作品の内容、日程などを打ち合わせする。私も含め9人で会議の後、私(私は、自作のシナリオの上では日本兵の役どころだから)をのぞく5名のアメリカ兵士の服を購入のため、「MASH」来訪。これはいいのではと思うアイテムはベトナム戦争時のもので、なかなか第二次大戦時の「古風」なものでいいものが見当たらない。私の「戦争」のイメージとして、ベトナム戦争がインプットされているのだろうか。
長い時間かけていろいろ選ぶ。いろいろ見せてもらっていると、すこしは「お見立て」が出来るようになってくるのも不思議である。
*写真は、田中之博さんが制作、持参した「ピカソとポロックになる」作品のための頭の被り物。ヌーブラの素材を活用しているとのこと。


2009/08/08

2009年8月7日

090807_125341東京品川の原美術館で、赤瀬川原平さんと対談。UCカードの会員誌「てんとう虫」の展覧会コラムの連載を担当しているのだが、今回は秋の美術特集(美術鑑賞特集)で、赤瀬川さんとの対談を掲載するとのことだった。
赤瀬川さんの本で私が持っている、櫻画報大全、名画読本西洋画編と日本画編、
太陽別冊の模写美術館、それに赤瀬川さんがたいへんおもしろい文章を載せている「ハピネス展」(森美術館)のカタログなどを持参した。トマソンとかは持って行かなかった。もうじゅうぶん重くなって、あれもこれも持って行く事はできなかったからである。
赤瀬川さんとは1986年に週刊現代で対談をやらせてもらったが、その時はあまりうまくかみあわなかった。でも今回はかなりおもしろい話の展開になったのではと思う。「てんとう虫」読者にはどうか、はわからないが。
8月6日(つまり前日)の夕方、急に思いついて、ボイスレコーダーを買いに街にでた。帰りに、「まえだ」でおはぎ、「もぐらや」でくるみ餅を買う。
*写真は、原美術にて撮影した壁の影


2009/08/06

2009年8月5日

090805急遽、京都に行くことになる。表具師の村山秀紀さんに会うためである。
8月28日から新宿のエプサイトギャラリーで個展がある。展覧会名は、「魔舞裸華視」。私の造語で「まぶらかし」と読む。「いろいろなものをまぜこぜにする」というような意味である。そしてその作品の半分ばかりを京表具で表現しようとしいているので、村山さんにお願いしたのだが、いろいろとトラブルが発生したようである。誰もやったことにないことばかりお願いしているので、やってみたら、「アレッ」と思うことがしばしば発生するようだ。
帰りに、四条河原町あたりで、祇園餅の桜くず餅、松葉屋の松露、福寿堂の祇園の月を買う。
*写真は、屏風にする作品「生命万歳」を見ているところ。


2009/08/04

2009年8月3日

090803朝6時になぜか、目がぱっちりと開き、頭がさえてしまう。
起きて書斎に行き、硫黄島をテーマとした映像作品の最終稿を一気に書く。
これまでに改訂6回、今回でホントにホントの最終稿になったかも。絵コンテも仕上げる。
昨日は産經新聞連載の「露地庵先生のあんぽん譚」第29話「大阪夏祭り探訪」を仕上げ、写真とともに入稿。