ARABESKU

2005年05月04日
HANA-MIIZU-KI
かたいぞ、すごいぞ、君は。
枝の先端で、白い液体が飛び散るさまは、
たがのはずれたはがねのバネのようである。

2005年04月21日
April Love
桜の木を一本だけ持っている。
手のひらくらいの丈である。
やってきたときは枝さえもなかった。
腐りかけのようで茶色くて、土の表に親指を無造作に突き出したようで、
忘れられることが当然であるかのような、ぼやけた輪郭の、ひとりぼっちの幹だった。
私はあきらめていた。
せせら笑っていた。
かける言葉もみあたらなかった。
最初はひそかに、それから大胆に、しかししずかに黄緑とピンクのドレスをまといはじめたとき、
私は冷や汗をかいて追いかけて、くりかえし「ごめんね」とあやまった。
返事はひらひらとした風だった。
私の桜は、おとなしく満開になってゆくだろう。

2005年04月17日