ロシア日記2014年4月9日〜15日

ロシアのサンクトペテルブルグに行き、エルミタージュ美術館で作品制作のための写真制作を行った。同じエルミタージュ美術館で6月後半から開催される国際展、マニフェスタ10のための作品である。
同行者は、一色事務所の一色與志子さん、そして今回の写真撮影担当の川村麻純さん。
その模様を、40枚の写真とともにまとめてみた。題して、ロシア幻想紀行。
それでははじめます。

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4月9日 東京でヨコハマトリエンナーレの打ち合わせをすませ、成田のホテルに一泊。写真は,成田の滞在ホテルのバーにて。

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4月9日 モスクワ経由で夕方、サンクトにはいる。夜7時でもまだ明るい。
4月10日 ホテル最上階で朝食。写真は、ホテルのレストランからのサンクトの眺め。

ロシア03
4月10日 エルミタージュに直行。快晴。

ロシア04
同日、撮影場所の下見。写真はレンブラントルーム。

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ロシアの食べ物。ほかに、グルジア料理なども食す。

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サンクトの市街中心にある、マニフェスタオフィス。

ロシア10
4月11日〜12日 本格的な撮影をする。朝9時から夜8時まで。
1941年〜44年、サンクトがドイツ軍の包囲されていた頃のエルミタージュをテーマとした写真制作。私は当時の人物(画家)として登場する。そのシーンを撮影するのだが、監視の人は高齢者が多く、当時を知っているのだろう、並々ならぬ関心を持って見てくれていた。

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男性画家ワシリー撮影が終わり、私はホテルに戻り、女性画家ヴェラのメイクをして、再びエルミタージュに戻る。

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レンブラントルームにて撮影。(撮影:一色與志子)

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スペイン絵画の部屋にて撮影。(撮影:一色與志子)

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撮影されたイメージを川村さんとチェックしているところ。(撮影:一色與志子)

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大きな壷とともに。(撮影:一色與志子)

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撮影が一段落し、記念撮影。むかって右端が、いろいろお世話をかけた、マニフェスタオフィスのセルゲイ君。(撮影:川村麻純)

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カラヴァッジョの前で。(撮影:一色與志子)

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4月12日
すべての撮影を午前中に終え、午後、あたらめてエルミタージュを見学。
写真はレオナルド・ダ.ヴィンチ作のマドンナ

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ティッツアーノのイエス・キリスト
マドンナもキリストも窓際に展示されている。その窓からの反射が、神々しく、あえてその反射を取り込んで撮影。

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ルーベンスの部屋。以下すべて、撮影は色をヴィヴィッドに仕上げ、エルミタージュ幻想のイメージで。

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これは誰の絵か忘れたが、印象的なユーディット。

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ティッツアーノの初期絵画、珍しい。まだ稚拙だが、なぜか惹かれる。

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フラアンジェリコ。ガラスのシャンデリアが映ってステキ。

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レンブラントの大作「放蕩息子の帰還」

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マチスの絵と子供達

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雨のエルミタージュ

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窓からの風景は、ベネチアを思わせた。

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窓越しに海。

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4月13日
撮影が終わり、サンクト観光。

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こういう古い建物が続く。町にはトロリーバスが走る。地下鉄もある。

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高層ビルはないが、新しいモールのようなものも出来つつあって、街の変化も目立つ。

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血の上の救世主教会に行く。

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教会の内部。すべてモザイクで作られている。

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ロシアの詩人、アンナ・アフマートヴァの住まい(今は博物館として見学できる)を訪問。

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ここへ来ると、いきなりタイムスリップし、空気がソビエト時代の気配に変わって行く。

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アンナ・アフマートヴァのアパートの台所。

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台所にて。(撮影:川村麻純)

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すてきな陶器の人形。

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食卓。

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モジリアニが描いたアンナ・アフマートヴァの肖像。

この日の夜、マニフェスタオフィスにて、芸術監督のカスパー・ケーニヒと会見。作品内容、展示、カタログなどについて打ち合せ。
夜遅く終了。タクシー事情が悪く、雨のなか、カスパーもふくめ、みんなで立ち往生。ホテルに戻ったのは11時過ぎ。なんとか近くのグルジア料理のレストランで食事がとれる。

4月14日 帰国の途のつく。
4月15日朝、成田着。成田にて、緊急のヨコトリ会議を終え、大阪に夜戻る。カスパーとの会議で、カタログ用のラフスケッチ(コラージュ)を作ることになったので、まずはこれを仕上げなければならない。コンピュータ合成は、
5月の連休あけ、一気にやってしまうことになるだろう。