2013/05/07

花椿

(株)資生堂 企業文化部・発行     (執筆・連載)

 2013年 6月号 美の毒な人々  第14回 フリーダ・カーロ p.34-35


青空童子


2013年4月

4月初旬
ドバイ〜シャルジャから帰国後、懸案のヨコトリのタイトル&コンセプトの一件が頭から離れない。ずっと頭の中にある。

4月1日
ふくやま美術館の平泉さん来訪。寄贈作品についての詳細をとりまとめる。

4月10日
東京出張。さまざま打ち合わせ。
やっと冬から春へ。花々が咲き始める
イケル1
*写真は「庭の花を活ケル1」

4月13日
大阪にて、資生堂ギャラリー個展作品のための衣装仮縫い(二回目)、その他小物、大道具などの検討を行う。
作品の中に「フェリペ4世夫妻」が登場するのだが、このふたりのプロポーションが、どう考えてもヘンである。頭が極端にちいさく、手足が長い。私の体にあわせていると、まったく雰囲気がでないから、異常にいびつな服を作らなければならない。それがおもしろいのだが、現実化するとなるとなかなか難しい。
テーマとなるベラスケスの大作「ラスメニーナス」には犬が登場する。これをどうするか。
ディテールを詰めて行くのは楽しいが、結論はすぐには出て来ない。

ゼラニウムがどんどん花を咲かせる。
イケル2
*写真は「庭の花を活ケル2」

4月14日
明日のトリエンナーレ第三回内部会議の準備にあけくれる。三回目で、なんとしてもタイトル、コンセプトを決定しなくてはならない。

4月15日
三回目のトリエンナーレ内部会議。なんとかホップ、ステップ、ジャンプで決める。
そのあと、資生堂個展の打ち合せ。ビューティサイエンス研究所の計良さん達とおもにヘアスタイリングについて話し合う。その後、銀座の資生堂ギャラリーにて、様々の打ち合わせ。別件で来られていた仲條正義さんに久しぶりにお会いする。

4月17日
スロベニアから一時帰国の小池健輔さん来訪。

4月20日
資生堂ギャラリー個展のための小物などについての打ち合わせ。
特に、ラス・メニーナスのベラスケスの前に設置されたカンバス。マルガリータが持つ赤い容器。これはどういうものかと議論が続出。いくつもの発見がある。

4月21日
広島のヒロセコレクションへ、スタンリー・ブラウン展を見に行く。
そのあと、広島市現代美術館へ。
「日本の70年代」展観賞後、林道郎氏のレクチャーを聞く。その他打ち合せなど終了し大阪に戻る。

4月25日〜26日
大舘さんとウォーホル美術館での個展内容についての打ち合わせののち、
大日本印刷にて、プラドで撮影したポジの加工を行う。
翌日、銀座のマガジンハウス本社へ。ベニスでの取材の打ち合わせ。
午後は、同社でブルータス取材。古本に関するテーマ。