2010/09/19

朝日新聞

2010年 9月19日   (執筆)

 書評: 西野達 Tatzu Nishi (西野達著、Akio Nagasawa Publishing)


9月17日

朝から兵庫県立美術館に行く。
「なにものかへのレクイエム」の兵庫展に先駆けて、常設展示室での特別展「その他のちから/森村泰昌の小宇宙」という個展を11月から開催する。その出品作をまとめて、カタログを兼ねた書籍を造る。印刷物のための作品撮影と、本に載せるためのインタビューを、朝の10時から始め、夕方6時前まで行う。
私がかつて制作した、小品、カレンダー、招き猫、ポートフォリオ、「書」など、主要作品と呼ばれるもの以外の「その他」と分類される作品の数々を某コレクターが蒐集、これが現在兵庫県立美術館にある。ひさしぶりに観るそれらの「その他」と分類される作品は、自分で言うのもナンだが、かなり上質の作品だった。まさに展覧会タイトルどおり、「その他のちから」が現れたコレクションである。ちょっと、いや相当に嬉しくなる。いい展覧会になると思う。そしていい本ができると思う。
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*写真は、作品写真撮影のためにセッティングされた作品のひとつ


9月15日

昨日と今日、はじめての人間ドック受診の予定だったが、昨日14日、一日目の受診の後帰って熱を計ると、37度台になっていた。東京でひいた風邪をこじらせたらしい。かかりつけの内科と耳鼻科をはしごする。人間ドックに行きながら、他にふたつも病院を渡り歩くというのは不思議な気分だ。どうも体が良い人でないと人間ドックにはふさわしくないようだ。
このことは、スポーツジムにもあてはまる。ジムは元気な人がさらに元気になるために行くところである。ジムに行けるくらい元気であれば、なにも問題はないということであろう。
そんなわけで15日の二日目の人間ドックはキャンセルし、家でぶらぶらした。
元気になったら再度続きを受ける。元気になったら病院に行く、というのもやっぱりヘンな話である。