月別アーカイブ: 2010年5月

2010/05/13

5月7日

高松市美術館で本日から作品制作にはいる。
田中敦子作「電気服」に私が入り込むという作品である。
高松市美術館所蔵の「電気服」は、着る状態にはなっていないので、もちろん入れない。そこで新たに入ることが可能なバージョンを制作し、これに田中敦子さんが色を塗った電球と管球を使わせてもらい、写真作品とビデオ映像を制作するという計画である。
田中敦子さんと金山明さんについては、プライベイトなおつきあいもさせていただいたし、多くの想い出もある。言葉は尽くせない。生前からこの計画について一度お話したいと考えていたが、ついに果たせぬまま二人とも他界なさった。

高松5/7
*写真は準備中の風景

今日は明日の写真撮影のための組み立て作業である。時間がかなりかかる。コードが100メートルばかり足りず、買い求めようとするが、なかなか入手が困難で時間がおして来る。なんとか手に入れ、ほぼ準備が整ったのが午後11時前だった。
夜は鶏の店、鶏長で。


2010/05/12

講 演 会

(特別展)「トリック・アートの世界」関連催事 アーティスト記念講演会
     ふくやま美術館(広島県福山市) TEL:084-932-2345

 演題:「森村泰昌の美術鑑賞講座/絵画はこう見るとおもしろい」
 日時: 2010年 5/16(日)14:00~(開場12:00)
 講師: 森村泰昌(アーティスト)
 会場: ふくやま美術館1階ホール
     聴講無料(定員200名) 先着順で整理券等の配布はありません


2010/05/11

産経新聞・夕刊

  2010年5月7日  露地庵先生のアンポン譚  7面  (執筆・連載)

 第三十八話 愛と悲しみのアメリカ旅行  写真:ニューヨーク/2010年4月


2010/05/10

芸術新潮

2010年5月号 (執筆)
Talk about かわる
まなざしの芸術品 シュウ ウエムラのプレミアム エディション ラッシュ
p.5


2010/05/06

5月1日

早朝5時に起き、上六からリムジンバスで関空へ行く。
関空から金浦空港へ。
ソウルフォトフェア2010の特別個展とトークショーのために、ソウルを訪れる。ソウルには二回目だが、以前に行ったのはなんと1987年。あれがはじめての海外だった。釜山には2008年に釜山ビエンナーレのために行ったから、韓国へは約1年半ぶりである。
空港にはイムさんが迎えに来てくれていた。一路、フォトフェア会場のCOEXへ。渋滞のため到着は一時間を優に越えた。
ソウルフォトフェア入り口
*写真は、フォトフェア会場入り口
私の個展会場の展示をチェックした後、時間が迫っているトークショーの会場へ。飯沢耕太郎さんと合流。本日は飯沢耕太郎さんと私とのトークが三時間予定されている。通訳はキムさんとKOSUNAの名で写真作品を発表しているカンさん。ふたりは共に、日本と韓国をベースの活躍する写真家である。
ソウルブース1
*写真は、フォトフェアでのモリムラ個展ブース/1
スライドショーやビデオ作品を交えながら、なんとかトークショーを終えた後、会場でサイン会を約1時間。すべてが終わったのが7時過ぎ。それから食事に行く。
ソウルブース2
*写真は、フォトフェアでのモリムラ個展ブース/2
フォトフェアの主催者で雑誌フォトネットも主催する Choi,Jae-Gyunさん、今回のフェアのとりまとめをしてくれたキム・ドンヒョンさん、カン・チュルさん。韓国の写真界のリーダーであるクウ・ボンチャンさん。通訳をしてくれたキムさんカン(KOSUNA)さん。私のアテンドを担当してくれたイムさん(彼もまた写真家である)、そして飯沢さん、鈴鹿さん、MEMの石田さん。名前は忘れたが、日本の安斎重男さんのように重要な場面には必ず立ち現れる韓国の写真家‥‥と言った面々。
夕食はとても上品で美味の韓国料理のコース。次から次へと出て来るので食べ過ぎた。

食後、みんなと別れ、イムさんがタクシーでホテルまで連れて行ってくれ、ここでイムさんとも別れる。
その後で発覚したのは、ホテルが違っていたという事だった。
私のホテルはCOEXインターコンチネンタルなのだったが、イムさんがタクシーで連れて行ってくれたのは、グランドコンチネンタルだった。やっとその事がわかり、タクシーで私のホテルに向かう。
朝5時起きからホテル間違いの終了まで、くたくたの一日だった。でも楽しかった。

翌、5月2日、日本帰国。たったの一泊だったが、何日もソウルに滞在したような錯覚にとらわれる。